物件も予算も未定なら、どんな一日を過ごしたいかから。

物件も予算も未定なら どんな一日を過ごしたいかから

この記事で分かること

今の家で好きな時間と、変えたい時間を一つずつ書いてみましょう。「広い家」と書いたら、その広さで何をしたいかも添えます。

目次

  1. 今の暮らしを、手掛かりにする
  2. 希望が違っても、すぐ一つにまとめない
  3. 物件価格だけで予算を決めない
  4. 買わない、待つという選択も含める
  5. 今の家でなくしたくない時間を思い出す
  6. 条件の違いを、決めるための材料にする
  7. 予算の空欄があっても、探し始められる

1. 今の暮らしを、手掛かりにする

今の家で好きな場所、不便に感じること、休日に過ごしたい時間。まだ物件がなくても、話せることはあります。希望する広さや設備を決める前に、なぜそれが必要なのかを聞くところから始めます。

2. 希望が違っても、すぐ一つにまとめない

一緒に暮らす人同士でも、大切にしたいことは違います。どちらかの希望を消すのではなく、その理由を聞き、優先順位や違う方法で実現できることを考えます。最初からきれいに説明できなくても構いません。

3. 物件価格だけで予算を決めない

中古住宅の購入と改修では、物件の代金に加えて、調査・設計や工事、購入時の諸費用、家具・家電、引越しなどの費用も考える必要があります。具体的な金額は物件や計画で異なります。まず何にお金を配分したいかを、したい暮らしと合わせて考えます。

4. 買わない、待つという選択も含める

今の家を変える、購入を待つ、別の選択肢を探すことも含めて考えます。購入する結論へ急ぐための相談ではありません。今決めることと、まだ確認が必要なことを分け、ご自身で選ぶための材料を整理します。

迷いをすべてなくすことより、「自分たちにはなぜ合うのか」「どこは合わないのか」「何を確認すれば判断できるのか」を考えられることを大切にしています。

5. 今の家でなくしたくない時間を思い出す

何も決まっていないときは、理想の間取りを描くより、今の家で残したい時間を一つ思い出してみてください。たとえば休みの朝、窓辺で一人でコーヒーを飲む。欲しいものは大きな窓かもしれないし、家族の動きと少し離れて座れる場所かもしれません。場面と理由を一緒に書くと、条件にできることが見えてきます。

変えたい時間も同じように考えます。夕食の支度をしている間、もう一人が隣に来ると狭いのか。それとも、手を動かす人と食卓にいる人が離れて話しづらいのか。どちらも「キッチンを広くしたい」と書けますが、実際に選ぶときは見たい箇所が違います。

6. 条件の違いを、決めるための材料にする

二人で考えるなら、同じ答えを出す前に、一人ずつ書いて見せ合います。駅に近いことと広さが対立して見えても、駅に近いことの理由が帰宅時の安心なら、道の明るさや帰宅経路も条件になります。広さの理由が在宅の作業場所なら、面積より仕事と食事を分けられる配置かもしれません。

候補がまだないなら、希望に仮の順位をつけておけば十分です。内見すると、頭の中では大事だったことが案外気にならなかったり、想像していなかった不便さが見えたりします。見に行ったあとに順位を変えられるよう、条件だけでなく、なぜ置いたのかも残しておきます。

7. 予算の空欄があっても、探し始められる

予算を考えるときは、物件価格だけを先に入れて、残りを工事に回すと決めなくても構いません。工事で残したいものを考え、見積りに必要な情報が何かを調べながら、物件に使える範囲を見直せます。金額がまだ出ないところは、数字を無理に埋めず、いつ何を確認したいかを書いておきます。

家探しを続けるうちに、今の住まいを少し変えるだけで望んでいたことができると分かることもあります。買う、買わずに待つ、今の家を変える。理由が分かっていれば、最初の方針から変わっても、自分たちが大切にしたことを説明できます。

まず紙やスマートフォンのメモで試したい方は、noteの無料ミニワークで、好きな時間を一つ場面にするところから始められます。

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この記事を書いた人

宮城 洋之|meta architecture project(m-ap)。一級建築士・宅地建物取引士・FP2級。建築設計、まちづくり、既存建物の活用に取り組んでいます。

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